SSS-COREはユーザによる並列および分散プログラムの 最適化の支援と、システムに共有メモリ空間としての統一的な ビューを導入することを目的とした 汎用スケーラブルオペレーティングシステムである。 特殊な通信または共有メモリ用のハードウェアが存在しなくても プロセッサのメモリ管理機構を最大限に活用することで 共有メモリ空間としてのビューを低コストで提供する。 本稿では SSS-CORE Ver.1.1 の設計方式および カーネル内マルチタスキング、軽量システムコール、高機能メモリベース 通信について述べる。そして、実機上の SSS-CORE Ver.1.1 に関して、基本機能の性能を報告する。