当研究室で開発されている汎用超並列オペレーティングシステム(OS) SSS-CORE[松本,'94]の基本通信システムである メモリベース通信を用いて遠隔手続き呼び出し(RPC)を実装した。 RPC は既に基本技術となっているが、メモリベース通信は (1)通信相手のプロセス空間に直接データを書き込む事が出来る。 (2)セグメント単位で通信を保証する。 (3)非同期的な動作に対応するように設計されている。 といった点でRPCとも相性が良く、「コピー回数が少なく、 戻り値付き非同期型に対応し、必ず一回だけ実行する」 RPCを自然な形でImplementできる。本論文では、 メモリベース通信を用いたのClient-Server application の実装方法 について考察した後、SUNRPC4.0のを基にしたRPCのSSS-CORE上への実装を行なう。 実験としてSunOS UDP ,SSS-CORE UDP/MBCF で性能の測定/比較を行った。